


監督・脚本・編集:⽯川皓⼀
プロデューサー:宮沢⼤ ⾳楽:⼩林リコ 撮影・照明:中原勇貴
録⾳:外村セビヨ鉄⼈、久保⽥⼤介、志萱⼤輔、平井諒、板⾕洋、⼩畑智寛
整⾳・⾳響効果:荒川翔太郎 グレーディング・VFX:中原勇貴
ヘアメイク:佐藤晴菜、伊東まどか、⼩⾕川春奈 美術:宮沢⼤、⽯川皓⼀
助監督:志筑司、佐藤祐達、川名正⼈
撮影助⼿:⼩池葉菜、久保⽥⼤介、橋本后央
制作:福⼭⾹温 制作応援:堀雄斗 機材協⼒:稲垣亮太、溝⼝道勇
ポスター・チラシデザイン:石原稔子
アソシエイトプロデューサー:出町光識
出演:⽥野真悠、下遠航、⾹賀隆乃、岡凛、佐々⽊敦⼦、⽟城琉太、鷲⽥五郎、志村宗⼀郎、Sawa、桜井和華、⼤天裕亮、福⼭⾹温、⼩枝花野、⼋嶋澄、SHUON

配給:Cinemago
2025年/日本/カラー/ステレオ/103分/DCP/PG-12
(C)HEISEI NANOOK
NEWS
2026年8月8日
2026年7月4日
2026年4月27日

INTRODUCTION
アナタだけの《楽園》を、この教室で見つけませんか?
“心のスキマ”を埋め尽くす
日常侵蝕系サイコセラピー・スリラー誕生。
誰もが“かけがえのない自分”という自己存在の価値に飢える社会。一見すると優しい夫に“守るべき妻”となることを強いられ、傷ついてきた女は、偶然見つけた「健康ちえのわトランポリン教室」に通い始める……。
『健康ちえのわトランポリン教室』は、自己承認欲求と共依存が渦巻く日常で、ある平凡な夫婦が奇妙な“習いごと”に出会い、やがて想像だにしない“心の救済”に巻き込まれていくサイコセラピー・スリラー。
監督は、プロデューサー・宮沢大と共に映像制作団体「平成ナヌーク」を立ち上げ、本作が初長編作品となった石川皓一。構想に2年、完成まで3年の歳月を費やした本作は、十三下町映画祭にて準グランプリを受賞。観る者を“厭な感じ”の虜にしてしまう謎が謎を呼ぶ物語は、すでに多くの人々の心を侵蝕しつつある。
STORY
結婚2年目の専業主婦・結依は、夫・恒平、そして日常からの悪意なき暴力に傷つきながらも、表面上は平穏な生活を送っていた。
ある日、結依は街中で「健康ちえのわトランポリン教室」を見つける。奇妙な名前と“習いごと”の内容とは裏腹に、結依は「ちえのわトランポリン」を指導する先生や教室に通う仲間たちのおかげで、今まで押し殺してきた“本当の⾃分”と向き合い始める。
⼀⽅で、ある⼈物から“真実”を告げられた恒平は、結依にも隠し通してきた心の傷に苛まれる。
「教室に通うのは辞めてくれ」「私に命令しないで」……“かけがえのない自分”を求めて慰め合っていたはずの二人の関係は綻び始め、日常に潜んでいた闇に飲み込まれていく。

REVIEW
意志強ナツ子(漫画家)
日常のすぐ隣で起きているかのような、地続きのゾワゾワ感が癖になる傑作ホラー。天使のような浮浪者はなぜか全てを知っている。でも、天使のような浮浪者がなぜか全てを知っていることって…あるんですよねぇ。この奇妙な没入感をぜひ劇場で味わってください。
谷原章介(俳優)
人の悪意、不安、執着、妬み、善意。
日常に転落の穴は暗い口を開けている。
この世で一番怖いのは人間かも。
野水伊織(映画感想屋声優)
みんな誰かに認められたくて、愛されたくて、居場所がほしい。そのために人に合わせすぎて失った自分を取り戻すための教室。ありのままの自分でいても許される教室。
いいですよね、惹かれますよね。
だってそもそも、「おかしい」とか「普通」とか、「健康」とか「不健康」とか、いったい誰が決めるんでしょうね。
観終わる頃には揺らぎますよ、あなたの価値観。
小野峻志(映画監督)
「ウ◯コ味のカレーとカレー味のウ◯コ、どっち食べる?」
そんな理不尽な選択を迫られたことが、あなたにもあるだろう。きっとあるはずだ。あるに決まっている。
前者はカレーという「体裁」に対し、ウ◯コの味という「本質」を持っている。後者はその逆だ。
カレーを食うのか、ウ◯コを食うのか。つまり、体裁を取るか、本質を取るか。
『健康ちえのわトランポリン教室』は、そんな選択を観る者に迫る映画である。
小島朋美(翻訳者・ホラー映画評論)
優しさ、悪意のなさ、思いやり──すべての善なるものが凶器になる。「本当の自分」という幻想に取り憑かれたら最後、光の差す平穏な日常はもう戻ってこない。「それ」はちょっとした隙間を見つけて、知らぬ間に、私たちのなかに深く根を下ろしていく。
佐藤佐吉(映画監督・脚本家・俳優)
終盤やや展開が急ぎ足な感じもしましたがとても面白かったです。
やはりこの世は地獄ですね。
氏家譲寿/ナマニク(文筆業・映画評論家)
「不健康」を「不健康」で上書きする世界のクソっぷりを感じることができてとても「健康」になりました。知人にも「健康ちえのわトランポリン教室」へ通うことを勧めたいと思います!
菅浪瑛子【映画ライター】
健康ちえのわトランポリン?何それ?と気になってのぞいてみたら最後、もう戻れない。耳に残るのは、あの音……。
人は時に、こんなに思い悩むなら、いっそ何も考えなければ幸せかもしれないと思う。しかし、そんな幸せはどこにも存在しないのだ。それでも《楽園》を求め、何かに縋ってしまうのも、また人間かもしれない。
ヒロシニコフ(映画ライター)
生きててマジで辛い昨今、この映画に出会って救われました!
一見、奇妙な方法であっても、そこに自分を助けるカギがあるのかもしれない…。
そう思うと、ものすごく前向きな気分になれるんです!
PTAの『ザ・マスター』やアリ・アスターの映画が好きな方にオススメします。
ナイトウミノワ(映画ライター)
ただ、救われたかった。ただ、少し楽になりたかった。日常的に、しかしはっきりとは見えない形の暴力にさらされながら生きてきた主婦・結依。彼女がたどり着いた、一風変わった習い事教室に集まる、愛を求め、唯一無二の人間になりたかった人びと。
それぞれに、心に傷を負った姿は痛ましくもおかしく、やがて不穏さを帯びていく。
ISO(ライター)
健康、ちえのわ、トランポリン。楽しく健全な言葉の羅列がなぜか不安を誘うのは、その健全さが作り物めいているからだろうか。人々は不自由の中で組み立てた作り物の自分を壊そうと躍起になるが、自由を得たつもりでさらに大きなものに絡め取られる。その逃れがたさに現実社会の恐怖が潜む。単純な上下運動と解けない問題に夢中になるうち、我々は袋小路に立たされていないだろうか。観る者の現在地が試される。
末廣末蔵(ジャンル映画大好きツイッタラー)
“ちえのわ”דトランポリン”で心の傷と自尊心を回復する珍妙なドラマは、不思議な多幸感を湛えて観客の心の側に近付いて、軽やかに未来に向かう登場人物たちに、自分自身を重ね合わせてひと時の癒しを得る。そう、この狂った物語が急激にそのギアを上げて来るまでは...
それまで絶妙なバランスを保っていた世界は、急 激に、でも致命的に暗闇に進み始める、その先に救済がある事を信じて。
あなたには見えただろうか、その光が...?

DIRECTOR
【PROFILE】
日本大学芸術学部映画学科卒業後、映像制作会社で1年働いたのち、現在は一般企業の会社員。本作『健康ちえのわトランポリン教室』で長編映画デビュー。
監督作に短編『妖怪ドキュメント3部作』(2017)『ドスコイ!お姫ちゃん』(2019)。
【INTERVIEW】
──『健康ちえのわトランポリン教室』という奇妙なタイトル、そして本作の物語・設定の着想の経緯をお聞かせください。
物語のきっかけは自分が色々あって無職だった時期に不安や孤独感を抱えながら夜な夜な近所を散歩していると生花教室やダンス教室など普通の一軒家で開かれている教室が身近に多いことに気づき、怪しい教室の映画を撮ろうと思ったことからです。
そこからプロデューサーと一緒に「こんな教室は嫌だ」と案を出し合い、頭の健康に良い知恵の輪と身体の健康に良いトランポリンを掛け合わせて不健康な映画を作りました。
──主人公・結依役の田野真悠さんをはじめ、本作のキャスティングはどのように決められていったのでしょうか?
みなさんオーディションで決めました。掲載サイトで募集し、応募いただいた方から選ばせていただきましたが、結依役の田野さんをはじめ、みなさん直接お会いした瞬間から「この人だな」と感じましたね。そういう感覚を一番大事にしていました。
──主人公・結依が通い始める「健康ちえのわトランポリン教室」で行われる《本当の自分》を探すためのセラピーたちは、その迫力も相まって非常に現実味を感じられました。その描写にあたって、どのような資料・作品などをご参考にされたのでしょうか?
教室の空気感やキャラクターの参考にさせていただいたのは漫画家・意志強ナツ子先生の「アマゾネス・キス」という作品です。どんなトンデモ世界でもそれを心の底から信じる人がいるというのが自然と説得力を生むということを学びました。
あと昔、有名な気功の先生の教室を見学させていただいた時感じた空気感も参考にしています。
──完成した映画を初めてご覧になった際には、どのような感想を抱かれましたか?
嬉しかったですね。そこにちゃんと異界が生まれている!と大喜びでした。
見せたいシーンがちゃんと撮れていて安心もしました。
──石川監督はどのようなきっかけで映画と出会い、映画制作の道を選ばれたのでしょうか? 本作プロデューサー・宮沢大さんと共に立ち上げた映像制作団体「平成ナヌーク」の結成経緯も含めてお聞かせください。
元々漫画の方が好きな人間で、シナリオをかけるようになりたくて日本大学芸術学部に入ったのですが、そこで映画人間の宮沢と出会い、宮沢から勧められた塚本晋也監督の『鉄男』を初めて観た時、あまりの映像体験にどハマりしてしまったのが映画との出会いです。
それで二人で「自分たちがみたい作品を作ろう!」と「平成ナヌーク」を立ち上げ映画を撮りはじめました。
──映画公式SNSでは、石川監督自らが「監督」の名札付きの灰色のジャージを着て“教室”の生徒となり、本作の宣伝活動を行われています。その経緯と意図をお聞かせください。
それはもちろん「ちえのわトランポリン教室」を一人でも多くの人に知っていただき、教室のメンバーになってもらう為に決まっているじゃないですか!
皆さんにもぜひ灰色のジャージを着て、前売特典の仮会員証を首から下げて、ちえのわをしながらトランポリンを跳んで欲しいです。
“先生”のためにも、私は日々灰色ジャージで教室を宣伝しています。
──最後に、これから映画をご覧になる皆様へのメッセージをお願いいたします。
変なタイトルの印象が強い映画ですが、意外に真面目な想いを込めて作っております。
スクリーンに映し出される世界に浸ったら、あなたの日常にも教室が姿を現すかも。
この映画が皆さんのトラウマや救いになれば嬉しいですね。

監督・脚本・編集:⽯川皓⼀
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