脚本・監督:オースティン・スネル
エグゼクティブプロデューサー:コリー・スネル
VFX:アダム・ジェファース 特殊メイク:ジェイク・ジャクソン
主題歌:Night Powers「Tonight we fly」
出演:シェリー・リペル、ムーンシャイン・マンテル
日本語字幕:松本清貴
宣伝デザイン:RedRooster 下山隆
宣伝:河合のび、滝澤令央、松野貴則
配給:Cinemago
作品データ:2024/アメリカ/カラー/DCP/91分/映倫審査中
原題『THEY CALL HER DEATH』
(C)MMXVIII SUNRUNNER FILMS LLC ALL RIGHTS RESERVED/Cinemago
NEWS
2024年11月29日
2024年11月15日
公式サイト公開
INTRODUCTION
Hell Hath No Fury Like Woman…
一発の弾丸が生んだ、女と死神の復讐の契約!
「カンザス・ゾンビ」シリーズなど数多くのインディペンデント映画に出演するシェリー・リペルを主演に迎えた、カンザス州の映画監督オースティン・スネルの長編第2作。
マカロニ・ウェスタンとジャッロを融合させるだけでなく、1970年代・往年のグラインドハウス映画の味わいをも現代に甦らせた《狂気の完全復刻西部劇》であり、16mmフィルムコレクターとしての顔を持つスネルのこだわり極まる映像は、1960年代のカメラと16mmのコダックフィルムで撮影された。
19世紀アメリカの街並みを再現したカンザス州ウィチタ・オールドカウタウン博物館と、ミズーリ州リーズサミット・ミズーリタウンリビング歴史博物館で撮影を敢行。『キック・ミー 怒りのカンザス』のゲイリー・ハギンズ監督などカンザスで活動するフィルムメーカーたちの協力を得ながら、2年以上にわたる制作期間を経て2024年に完成を迎えた。
STORY
西部開拓時代が終焉を迎えつつある1870年アメリカ。泥棒稼業から足を洗い、夫と慎ましく暮らしていたモリー・ペイは、無実の罪により夫を賞金稼ぎに殺されてしまう。
亡き夫の名誉のため無実を証明しようとするも、背後に潜む大いなる陰謀に気づいたモリーは、死神に己の魂を差し出すことで復讐鬼と化し「明白なる天命」のもと悪に裁きを下す!
REVIEW
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DIRECTOR
【PROFILE】
カンザス州ローレンスを拠点に活躍する映画監督、脚本家、プロ デューサー。ミュージックビデオをはじめとした短編映像作品を手がけた後、長編映画第1作『暴露』が2018年5月に完成。16mmフィルム コレクターとして知られるとともに制作スタジオ「サンランナー・ フィルムズ社」を運営しており、同スタジオ制作の長編第2作『皆殺しに手を貸せ』は2024年に完成。
【INTERVIEW】
──監督がリスペクトしている映画ジャンルについて教えてください。
オースティン:私は、マカロニウエスタンとジャッロ映画に心から惹かれています。高校時代の後半にイタリア映画に夢中になり、その極端さや楽しさに魅了されました。特にマカロニに関しては、観客の欲望を巧みに刺激し、特定のキャラクターへの憎しみを育ててから、そのキャラクターが報いを受ける展開がとても好きです。確かに手軽に楽しめる要素ですが、それがまた楽しいんですよね。
──それらのジャンルは、グラインドハウス映画やエクスプロイテーション映画といった作品群でも多く描かれましたが、その一部の作品でテーマとして扱われていた「女性が主人公の復讐劇」も、本作の着想の一つになったのでしょうか?
オースティン:私たちが特にオマージュしたのは『ゼイ・コール・ハー・ワン・アイ 〜血まみれの天使〜』(1973)という作品で、女性が中心のアクション映画の構成にとても自然にフィットしました。さらに、メインキャラクターに女性とアフリカ系アメリカ人を据えることで、時代に寄り添った テーマを扱うことができると感じました。伝統的な西部劇も、時代劇でありながら作られたその時代の風潮を反映しているので、私たちもその点を意識する必要があると考えました。
──女性が主人公の復讐劇を描いた作品では、レイプリベンジの要素が入ることも多いです。その点について、監督ご自身はどのように考えていますか?
オースティン:確かにその要素が含まれる作品は多いのですが、私はそれを避けたかったんです。シーンとしては類似する部分もありますが、そこから外れた新しい方向性を目指しました。ジャンル自体はやりたかったのですが、そのような展開にはしたくないという気持ちが強かったんです。
──ただ心惹かれる映画ジャンルの雰囲気を模倣するのではなく、今現在の時代に適した物語を描く形で復刻したかったということですね。
オースティン:はい。私が目指していたのは、古き良き映画ジャンルを再現しつつも、決してパロディやジョークだけの作品だとは感じさせないスタイルです。16mmフィルムにはその効果を引き出す力があり、私たちの作品はグラインドハウス映画のような雰囲気を持ちつつ、過去の偉大な作品のように真剣な思いによって作られました。それはクエンティン・タランティーノやロバート・ロドリゲスが生んだ「フェイク・グラインドハウス」的な作品に対するアンチテーゼとも言えます。デジタル加工の「傷」や「汚れ」 は、それらの作品の本質を理解していないと感じるので、あえてオリジナルの持つ味わいを追求しました。
脚本・監督:オースティン・スネル
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