老人ファーム
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 Introduction 

 

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世間で当たり前とは、いったい何なのか?

 世間で当たり前だとされることや、ルールとは一体何なのか?兄で映画監督の三野龍一と、脚本を担当した弟の和比古兄弟は、社会での決まりごとに疑問を抱きながら過ごしてきた。映画の原案を考えていた二人は、「自分たちが一番できない仕事は何か」という話し合いを行い、両者とも“介護士”という意見で一致。理由は責任が重すぎるからだ。命を扱う重さや、家族の期待という重さ。到底、自ら選べない職業だと考え、三野兄弟は「老人ホーム」を作品の主題に決めます。

 

 また近年では、老人ホームでの入居者に対しての暴行、殺人などの事件も多発し続けており、これらの出来事と介護現場が抱える問題とされる「低賃金、人手不足、ブラック労働」は、闇で繋がりがあるはずだと三野兄弟は考え始めます。この問題を介護現場とは関係のない人にも、体感できるように視覚化できないか。映画の登場人物のごとく現場に居合わせたとき、あなたなら何を選択し行動するのか、一石を投じる。

 

 高齢者及び施設を映画で活写することで観客にそう問いかける三野兄弟独自のシミュレーション映画、それが「老人ファーム」です。

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​ ストーリー:story 

 

 母親が病気になったことをきっかけに、和彦は仕事を辞めて実家へと戻って来る…。やがて彼は老人ホームで働き始めましたが、慣れない老人たちの介護、仕事を終え帰宅しても母親の愚痴を聞かなくてはならないという過酷な日々の始まります。

 

 施設の方針やそこで働く同僚らの考え方に疑問を持ちながらも、和彦は入居者が楽しく笑顔でいられる理想を抱き続け、日々の業務を誠実にこなしていく。

 

 そして、職員たちに反抗的な態度をとり、自己主張することを躊躇わない入居者アイコに感化された和彦は、ホームでの仕事に生きがいを見つけようとするが、アイコの施設からの失踪をきっかけに、彼の心は大きく揺らぐ…。

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 キャスト:Cast 

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半⽥周平 

 映像と舞台の様々な現場でコミカルな役からシリアスな役まで幅広い⼈物を演じ、⼈間の真に根差し⼼に迫る演技を追究し続けている。主⼈公・和彦を演じた本作『⽼⼈ファーム』が映画初主演の代表作となり、2020年現在、三野兄弟と主演2作目となる映画を制作中。

 

 

⿇⽣瑛⼦ 

 蜷川幸雄⽒の第 1 期⽣として指導のもと、近松⼼中物語にてプロデビューし舞台、映画、テレビにて活躍する。劇団「昴」の所属俳優としても活躍。その後、⾃⾝で脚本、演出を⼿がけ、国内外で 150 回以上公演し、⼤きな反響を得る。彼⼥の⼀⼈芝居は評判⾼く、圧巻である。⼦育てをきっかけに第⼀線を離れるが、やはり彼⼥の⽣きる道は芝居の道、現役復帰を果たす。シュールな役からコミカルな役など芸の幅広く、いまだ奢ることなく謙虚な⼼を持つ俳優である。

村上隆⽂ 

 先祖は村上海賊。映像、舞台、広告など幅広く活動中。

 

⼭⽥ 明奈 

 新潟県⽣まれの各地を経て、広島県で育つ。広島を拠点に活動し舞台・CM等に出演している。出演作品に、萩原⼯業『ハミダセ、アミダセ』(TVCM/2018)、サンキョウハウジング『素材は語る』(TVCM 2018)、映

画「テロルンとルンルン」(宮川博⾄監督/2018)広島ホームテレビ『勝ちグセ』(TVCM/2018)CO-OP 共済(WEB/TVCM 2018〜)などがある。

 

⻲岡 園⼦ 

 故遠藤周作⽒主宰の劇団「樹座」で芝居の⾯⽩さに⽬覚める。2009 年、通訳を辞め、芝居を学び始める。以降、映画やドラマで活躍。出演作品には、映画『なりゆき魂、』(瀬々敬久監督/2017)、映画『審判』(ジョン・ウィリアムズ監督/2018)、Netflixドラマ『野武⼠のグルメ』、TX『昼のセント酒』などがある。

堤 満美 

 京都造形芸術⼤学 舞台芸術学科卒業。 在学中、学科⻑の川村毅の劇団である T-factory 公演「路上1」にて、⽂学座の⼩林勝也と3⼈芝居で共演する。卒業後、東京で映画や舞台に出演。出演作に、 中村公彦監督「恋のプロトタイプ」、蓬莱⻯太作・演出「五⼗嵐伝〜五⼗嵐ハ燃エテイルカ〜2016 広島版」などがある。

⽩畑真逸 

 主に映画、テレビドラマ等で活動。⾃主制作映画にも積極的に関わってい

る。地上波テレビのCMは現在「イーデザイン損保」「レディースアデラン

ス」。またバラエティ番組「⽔曜⽇のダウンタウン」では出演コーナーが⼈気を博し、多くのファンを獲得している。

⾼齢者劇団「エルダーキャッツ」 

 『⽼⼈ファーム』で施設の⼊居者を演じた役者は、地元⾹川県で活動する劇団「エルダーキャッツ」のメンバー。2003年に発⾜したこの劇団で、近年は演劇のほか、多くの映画にも出演。 

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 応援コメント 

長谷川和彦(映画監督)

 『⽼⼈ファーム』を推す。 先ず『⽼⼈ファーム』というメインタイトルに魅せられた。「⽼⼈ホーム」で働く⻘年の「ウロウロ不器⽤に⽣きる姿」を描いて、秀逸。ラストシーン、⻘年が不敵な笑顔を獲得するまでの冒険譚だ。その語り⼝に「惜しい」と思わせる隔靴掻痒の感は否めないが、必⾒の意欲作には違いない。

 

緒⽅貴⾂(映画監督)

 劇中の⽼⼈ホームは、姥捨て⼭なのか、楽園なのか。 主⼈公は、ヒーローなのか、理性を失った狂⼈なのか。 そして三野監督は、善⼈なのか、露悪趣味な偽善者なのか。 その答えは、あなたの⽬で確認して欲しい。 勧善懲悪になりがちな題材を安易な⼆元論にしなかったところに好感が持てた。

⼤⾼宏雄(映画評論家・⽇本映画プロフェッショナル⼤賞 主宰)

 端正な描写の積み重ねが、とてもいい。⼼を抉ってくる。後半あたりからの端正さから⽣まれる演出の熱量が、また凄まじい。この熱量は、あまりお⽬にかかったことがない。これは、今年上半期の重要な作品の1本だ。 

内⽥伸輝(映画監督) 

主⼈公とその周囲にいる⼈々は、深いコミュニケーションを取ることもなく、ストレスだけをためていく。それはまるで、今という時代の何らかの危機的状況をあらわしているかのようだ。ひょっとしたらこの映画は、あなた⾃⾝の話しかもしれないし、あなたの友達の話しかもしれない。

 

鈴⽊卓爾(映画監督・俳優) 

和彦という主⼈公の顔つきを⾒つめ、映画はそこから逃げない。和彦の顔と、和彦を⾒つめるこの映画の眼⼒とに宿る時間だけが希望と祝福です。引き込んでいく演出⼒と脚本、この監督はすぐにでも⽇本の映画の娯楽の主⼒になりうる。でも三野兄弟は、虚飾を排した荒野に向かい合いギリギリの状況から脱出する魂を⾒せ続ける事にのみ映画を望むのでしょう。そんな顔つきをした『⽼⼈ファーム』に荒野で祝福したいと思いました。

 

⿇⽣マサヒロ(映画監督)

空気のない世界からバーンと⾶び出す瞬間、主⼈公と作者がシンクロするのを感じた。あっ、好きな映画だと感じた。 

 

前野朋哉(俳優・監督) 

⽼⼈ホームの介護のお仕事。 

ここ近年いろんな事件も起きていますが、改めて⼤変なお仕事だとわかりました。三野監督はそれをじっくりと、⾟抱強く捉えています。 物事を飲み込み過ぎた時、⼈はどう変貌するのか…最後まで本当に⽬が離せません!

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「Mino Brothers」

三野龍一(兄:監督)

 1988年生まれの香川県三豊市出身。京都造形芸術大学映画学科を卒業後、助監督として映画・テレビドラマの現場に参加して経験を積む。その後、実弟である三野和比古を映画制作の世界へと誘い、映画制作チーム「Mino Brothers」を結成。2019年に『老人ファーム』を初長編監督として、ユーロスペースほかにて全国順次公開され、本作でカナザワ映画祭2018「期待の新人監督」部門で観客賞を受賞したほか、TAMA NEW WAVE「ある視点」、日本芸術センター映像グランプリ審査員特別賞、新人監督映画祭ノミネート、さぬき映画祭2019への正式招待される。

三野和比古(弟:脚本)

 1994年生まれ、香川県三豊市出身。

早稲田大学社会科学部卒業後、実兄である三野龍一に誘われたのをきっかけに、それまで一度も触れたことのなかった映画制作の世界へと足を踏み入れます。映画制作チーム「Mino Brothers」では脚本の執筆を担当。

 

 現在「Mino Brothers」は、2022年の公開に向けて、再び半田周平を主演に迎え、第2作目を製作中。